諦めないで。一人じゃないから。
あなたの笑顔が みたいから。
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築地本願寺「常例布教」に出講しました。
12月21日(金)~12月24日(月)
★テレフォン法話
「仏さまはどこに?」
2018年12月21日~1月10日
赤川担当
(↓僕の原稿を女性アナウンサーが読んでくれました↓)
『仏さま(亡き人)はどこに?』
仏さまはどこにいらっしゃるのでしょうか?二つの考え方があります。一つは、私たち凡夫が往生させていただく阿弥陀さまの世界「お浄土」です。それを「往相回向」といいます。そしてもう一つは、迷いのこの世に仏さまとして戻って来られるのです。その用きを「還相回向」といい、二つの場所、考え方です。
さて、私は二十五年くらい前、都内の寺院で、あのクレージーキャッツの植木等さんの講演を聞きました。植木さんは、浄土真宗寺院出身です。父親は、植木徹誠という、もちろん住職さんですが、大変な社会的正義感の強い厳しい住職さんでした。お父さまは、少年時代の等さんを本堂阿弥陀さまの須弥壇のご本尊のところにのぼらせて「それは何だ」と聞きました。「阿弥陀さんです」と答えると「違う」という。同じ質問と答えを繰り返し、等さんの方から「じゃ、なんですか?」と思い切って聞き返すと「叩いてみろ」という。遠慮勝ちに叩き「阿弥陀さんです」とまた答えると「違う。それは木だ!」「金ピカだけれども中は木だ。」「木ではなく用きを拝んでいるのだ」と説法したという。そうなのです。「還相」の用きが仏さまであります。
つまり、仏さまは「往相」としてのお浄土「倶会一処」「一蓮托生」の世界で、待っていてくださるのであり、もう一つは、「千の風」の歌のようにいつも私のそばで「私はここに」「気付よ」「目覚めよ」「身の程知れよ」と用いて下さっているという二つの考え方です。お正信偈には、「大悲無倦常照我」と親鸞聖人はお示しです。阿弥陀さまは無量の光の仏さまであり、いわば星や太陽のようにいつもこの私を照らしてくださっているのです。このように、仏さまの場所は、人生の旅路のふるさと「お浄土」と、「いつもそばにいて下さる」という二つの考え方です。
最後に、童謡『夕焼け小焼け』で味わってみましょう。この歌の一番は「夕焼け小焼けで 日が暮れて」「お手手つないでみな帰ろう」と、まさに「往相」としての人生の旅路の還る家、ふるさとを表しているのです。そして二番は、「子供が帰った後からは 円い大きな お月さま」「空にはきらきら金の星」と「還相」としての言わば「千の風」であり、常にこの私を照らして、いつもそばにいて下さるのだと、この歌を私は味わっています。
(二〇一八年十二月二十一日~二〇一九年一月一〇日築地本願寺テレフォン法話「赤川担当」)
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↓『お星さまは知っている』2017.8.25出版
↓いろいろとお世話になっている熊本の良覚寺ご住職、布教使の吉村隆真先生の
↓推薦コメント(帯)
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国書刊行会 -2015/05/08初版-
2016/01/02 おかげさまで2刷
「お天道さま」「おかげさま」「ご先祖さまに顔向けできない」は、日本人のふつうの生き方でした。
かつてお寺は日本人の生活の一部であり、お坊さんは町や村の人たちの先生でした。
教員時代「堀越学園の金八先生」と呼ばれ、現在は「笑い療法士」「笑い伝導士」として法話活動している著者。
日常の話題をとりあげた親しみやすく楽しい法話で、仏教をふたたび身近なものにという、講演録をもとにした書。
仏教にまったく関心がなかった人のために、今、もっともわかりやすい仏教入門書。笑いながら読める。無着成恭老師の巻頭言あり。
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2冊目の本
『お星さまは知っている』
表紙絵が出来ました!今回も、直野祥子さんが、描いてくださいました!ホノボノと、とってもいいです!!!
2017年8月25日発売になりました!
ご縁をいただいて「北海道」~「九州」まで各地にてご法話させていただいています。
参加(お聴聞)されている方々やその地で目にした思い出や記録を掲載しています。
ご覧いただければ、幸いです。
合掌~なあむ~合笑
赤川浄友